
こんにちは。ACRO韓医院の韓智英院長です。
ONDAリフティング後、施術部位の赤みが思ったより長く残ったり、1~2日のうちに小さな水ぶくれ(水疱)ができたりすることがあります。
施術直後の温かい熱感は予想していても、水ぶくれまでできると
「やけどをしたのでしょうか?」
「水ぶくれをつぶしてもいいですか?」
「傷あとや跡が残ったりしませんか?」
と心配される方が多くいらっしゃいます。
やけどと水ぶくれは、ONDAリフティング後に起こり得る副作用の一つで、
2024年にBioengineeringに発表されたONDA Coolwaves国際諮問委員会の推奨文でも、赤み、腫れ、内出血、しこりとともに、やけどと水ぶくれが施術部位に現れ得る副作用として挙げられています。
ただし、水ぶくれができたからといって、すべてが深いやけどであったり、傷あとが残ったりするという意味ではありません。
大切なのは、損傷の深さと範囲、そしてその後のケアです。
今回は、ONDAリフティング後に水ぶくれ・やけどがなぜ起こり得るのか、一般的な施術反応とどう違うのか、できたときにどう対処すべきかを、研究資料をもとにご説明します。
ONDAリフティング後のやけどは、なぜ起こるのでしょうか?
ONDAリフティングは、2.45GHzのマイクロ波エネルギーを皮下脂肪層に届けて熱を発生させる施術です。
ターゲットは皮膚の下の脂肪層ですが、エネルギーの通り道に皮膚があるため、皮膚表面が過度に熱くならないよう保護する仕組みが必要です。
そのため、ONDAのハンドピースには冷却機能が内蔵されています。
ONDA国際諮問委員会の推奨文でも、ハンドピースの冷却機能は表皮を保護し、皮膚表面の過度な加熱を防ぐよう設計されていると説明されており、皮膚の冷却温度を5℃に設定するよう推奨しています。
問題は、この冷却が皮膚に均一に当たらない場合や、一つの部位に熱がたまりすぎる場合です。
推奨文で代表的な例として挙げられている部位が、おへその周りです。
おへそはくぼんだ構造のため、ハンドピースの表面が皮膚にしっかり当たらず十分な冷却が難しく、そのために熱が蓄積してやけどのリスクが生じ得ると説明されています。
また推奨文では、1回の施術で同じ部位を2回通過しないようにし、ハンドピースを一定のパターンで動かして施術面全体にエネルギーが均一に届くようにすることを推奨しています。同じ場所にエネルギーが重なれば、その分だけ皮膚が受ける熱の負担も大きくなるためです。
簡単に言えば、ONDA後のやけどは、脂肪層に届くべき熱が皮膚側に過度にとどまったときに起こり得る副作用です。

赤み・熱感とやけどは、どう違うのでしょうか?
「施術後に赤くてほてるのですが、これもやけどですか?」
実際によくいただくご質問です。
ONDAは熱を利用する施術のため、施術直後に赤みや熱感が出るのはよくある反応です。
国際諮問委員会の推奨文でも、かゆみ、感覚の鈍さ、硬さ、熱感、圧痛、赤み、腫れといった反応はたいてい一時的で、施術後数日以内にほとんどが改善すると説明されています。
一方、水ぶくれができた場合は、少し意味合いが異なります。
水ぶくれは、熱によって皮膚の表層が損傷し、その下に体液がたまった状態で、やけどの分類で見ると、表皮を越えて真皮の一部まで影響を受けた部分層熱傷(Ⅱ度熱傷)に見られる特徴です。
推奨文はやけど・水ぶくれもたいてい一時的であると説明していますが、回復期間は損傷の深さによって異なることがあります。
また、やけどは最初の48時間でさらに深くなることがあるため、施術当日よりも1~2日後に状態がよりはっきりすることもあります。
したがって、単に赤くて温かい程度であれば経過を見ることもできますが、水ぶくれができたり、皮膚が白く変化して革のように硬くなった部分があったりする場合は、一般的な施術反応ではなく皮膚の熱損傷と考え、状態を確認してもらうのがよいでしょう。
水ぶくれができたら、どうすればよいのでしょうか?
- 水ぶくれをつぶしたり、皮をむいたりしない
- その部位が衣類や下着のラインでこすれないようにする
- ほてりがある場合は、清潔で冷たい水や冷たいタオルで冷やす。ただし氷を直接皮膚に当てない
- 軟膏や民間療法を自己判断で塗る前に、まず施術を受けた医療機関に連絡する
- 写真を撮っておき、水ぶくれの大きさや浸出液の変化を確認する
傷あとや色素沈着が残ったりしないでしょうか?
水ぶくれができたときに一番心配なのが、「跡が残らないだろうか?」という点です。
これは損傷の深さによって異なります。
水ぶくれができる浅いⅡ度熱傷は、ほとんどが3週間以内に回復します。
一方、より深いⅡ度熱傷は回復に3週間以上かかり、傷あとにつながることがあります。
もう一つ気をつけたいのが色素沈着です。
皮膚に炎症が起きて回復していく過程で、その部分がしばらく茶色く残る炎症後色素沈着が生じることがあり、アジア人のように肌の色が比較的濃い場合には比較的よく見られます。ほとんどは時間とともに薄くなりますが、数か月以上かかることもあります。
国際諮問委員会は、施術後2日間は直射日光を避けるよう推奨しており、水ぶくれややけどができた部位であれば、回復するまでより長く紫外線を防ぐのがよいでしょう。
このような場合は、必ず状態を確認しましょう
- 水ぶくれができた場合、特に大きいものや複数ある場合
- 水ぶくれが破れて浸出液が出続ける場合
- 施術部位が白く変化したり革のように硬くなったりして、むしろ感覚が鈍くなった場合
- 赤い範囲がだんだん広がり、熱感・腫れ・痛みが強くなる場合
- 黄色い膿やにおい、発熱を伴う場合
やけどができたら、施術が失敗だったということでしょうか?
ONDA国際諮問委員会でも、やけどと水ぶくれは施術後に起こり得る副作用の一つとして扱われています。
ただし、やけどは脂肪層の中で起こる組織反応であるしこりとは異なり、皮膚表面にどれだけ熱がたまるかと密接に関係する副作用です。
そのため、冷却と接触の状態、ハンドピースの動かし方、エネルギー設定がリスクを減らすうえで重要です。
推奨文では、施術の前日から保湿クリームやジェルの使用を中止し、施術時には純粋なワセリンオイルを薄く塗ってハンドピースが皮膚にしっかり接触するよう案内しています。また、エネルギーは部位ごとに患者様が感じる痛みの反応を基準に決めるよう推奨しています。
さらに、施術中に強い赤み、熱感、水ぶくれ、深い痛みが現れた場合は施術を中止するよう推奨しています。
そのため、施術中に「熱すぎる」「刺すように痛い」と感じたら、我慢せずにすぐにお伝えいただくことが大切です。
患者様が感じる熱感と痛みは、エネルギーを調整する重要な基準になります。
また、やけどや水ぶくれができた部位は、同じ部位への追加施術を延期し、皮膚が十分に回復したことを確認してから次の施術を行うかどうかを決めるのがよいでしょう。
まとめると
ONDAリフティング後にできる水ぶくれ・やけどは、実際に起こり得る副作用の一つです。
ONDAは脂肪層に熱エネルギーを届ける施術で、ハンドピースの冷却機能が皮膚を保護しますが、おへその周りのように冷却が十分に届かない部位や、一か所に熱が重なる場合には、皮膚に熱損傷が生じることがあります。
施術直後の赤みと熱感は、たいてい数日以内に落ち着く一時的な反応です。
一方、水ぶくれは皮膚の表層が損傷したサインなので、自宅でつぶしたり皮をむいたりせず、状態を確認してもらうのがよいでしょう。
水ぶくれができる浅いⅡ度熱傷はほとんどが3週間以内に回復しますが、回復の過程で色素沈着が生じることがあるため、紫外線対策が必要です。
皮膚が白く変化したり革のように硬くなったりして感覚が鈍くなった場合や、膿や発熱を伴う場合には、より積極的な確認と処置が必要です。
ONDAは脂肪層に実際の変化をもたらすエネルギーベースの施術であるだけに、施術中は熱感と痛みを確認しながらエネルギーを調整し、施術後は皮膚の経過まで確認することが重要です。
水ぶくれ・やけどは起こり得る副作用ですが、その後の対処が回復を左右します。
水ぶくれは自宅でつぶさず、損傷の深さを確認したうえで、それに合ったケアをすることが必要です。
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本投稿は医学情報の提供を目的としたものであり、個々の患者様の診断や治療に代わるものではありません。
施術後に異常な症状がある場合は自己判断せず、医療スタッフの診察を受けてください。
参考文献
Hoffmann K, Zappia E, Bonan P, et al. Microwave-Energy-Based Device for the Treatment of Cellulite and Localized Adiposity: Recommendations of the “Onda Coolwaves” International Advisory Board. Bioengineering. 2024;11(12):1249.
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